なぜか気になる立体最小限住居。池辺陽氏の作品。
2015年 06月 11日
最近、何故か気になる池辺陽氏の作品です。
1950年に立体最小限住居と言って工業化を目指した住宅を発表しています。
今から60年以上前に工業化と言われても、
まだアルミサッシでさえ一般的でない時代に目指していたなんて!と思います。
アメリカなど諸外国からの影響だったのでしょうか?
あのデザイナーのチャールズ・イームズも自邸に工業化を意識した住居を
1949年に完成させています。
アメリカの建築雑誌『アーツ・アンド・アーキテクチャア』という雑誌の企画で
建てられた家ですが、どこでも買える材料で、建築したと記憶しています。
(参考に★)
今、池辺陽氏から難波和彦氏の『箱の家』に引き継がれ、
そしてその流れで無印の家ができて、
さらに、これからは誰もが建築可能な立体最小限住居的な住宅が
生まれるてきているような、
それは、新築住宅でなくともリノベーションでも
同じ思想が流れているような気がします。
今は大型のホームセンターに行けば、家のパーツはほとんどそろいます。
東京R不動産のTool Boxではセルフリノベーションに必要で
洗練られた建築材料もたくさん売られるようになりました。
そいう時代に変化してきてるような気がします。
最近は9坪ハウスと言って増沢洵氏の『最小限住宅』を
再現している会社もありますが
これに1人か2人で住むのなら可能でしょうが、
4人なら無理です。
話を戻して、池辺さんの立体最小限住居の最高傑作は
この画像の『石津邸』だと思います。
延床面積は22.5坪になりますが、
子供が3人いても最低限生活できるように設計しています。
屋上バルコニーやスキップフロアーで空間も変化があって楽しいです。
構造がRC造ですが、現代だと木構造でも十分可能です。
最近本当に気になる建築です。
by jyu_den
| 2015-06-11 00:14
| 日々のこと
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