伊丹潤展
2012年 05月 11日
現在、ギャラリー間でおこなわれている伊丹潤展を見てきました。
韓国で相当数の作品を作っていて、
韓国の建築界に大きく影響しているではないかと思いました。
ドローイングの作品がたくさんありました。
伊丹さんはこんな言葉を残しています。
手の痕跡
もし建築に完璧さだけを追い求めたとしたら、
まぎれもなく、機能に研ぎすまされ、
冷たく味気ない空間になるであろう。
そして、無駄という掴みどころのない言葉の範疇には、
人間の生に何か非凡なもの、
あるいは空間の本質みたいな何かがあるようだと、
常々感じてきている。
空間の深い意味において、機能からではなく、
人間の本能のような、人がそこに存在するだけで生気が
張りつめる空気みたいなものが流れる。
そんな空間は、機能優先の空間には見ることはできないであろう。
しかるに、建築家の心眼というものに頼るしか手はない。
また、人間の思索を深める空間と造形のピュアリティーは、
その土地の伝統の文脈の自然なる抽出と、
作者の強靭な祈りをこめた造形感覚と自由な思想が
基底になくてはならないと思う。
いい言葉ですね。
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by jyu_den
| 2012-05-11 00:45
| 日々のこと
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